ヒポクラテスは「何よりも害をなさないこと」が医療の原則といった。
子育ての基本もそうだ”罰”を与えることなく子どもを育てていく道を選ばなくてはいけない。
そのとき重要なポイントは「受容と甘やかしの区別」
保育者も保護者も基本的には子どもに対して受容的で寛大でありたいと思っている。
しかし、他人の子育てのスタンスをみていても「甘やかしすぎだよ!」と思ってしまう場面がある。
受容している大人と 甘やかしている大人はどこが違うのか??
当たり前だが子どもはあらゆる感情や願望を抱く権利を持っている。
まず、その感情や願望は受け入れなくてはいけない。
その内容がどんなものであれ感情、願望、空想、欲求、夢は尊重してあげることが子どもらしさを受け止めることになる。
それがたとえ「○○ちゃんが嫌い」とか「やりたくない」といった負の感情でも・・・
でも、子どもの感じ方は受け入れても、感情を表現する方法には子どもであれ責任がある。
子どもは感情には責任は持てないが、行動には責任を持てるように働きかけていく。
要するに好ましくない”行動”を容認することが「甘やかし」なのだ。
感情を受け入れ、表現する能力を高めていく・・・くらき永田保育園の理念のひとつである「表現する」にはこういった意味も含まれているのだ。
受容は子どもに自信を与え、甘やかしは叶えられない特権を求めるエネルギーを強めてしまう。
本日のまとめ「感情は規制しないが、行動には制限を課しても良い」
次回は行動を制限していくスキルについて語りたいと思います。