- 2008.08.03 Sunday
江奈湾はハーレムと化した!
昨日は磯の観察会・アカテガニの集団産卵・ウミホタル採集と盛りだくさんな一日だった。
報告を楽しみにしていた皆さんお待たせです。
カニの産卵をみて、「何が楽しいの?」という人もいるかもしれないのでちょっと解説。
さるかにがっせんのモデルとも言われるアカテガニの祖先は、もともと海に住んでいたそうな。
その中から、陸に上がって生活を始めたカニがおって、アカテガニのほか、サワガニはんやベンケイガニはんもその仲間だそうな。
森の中は、餌となる虫や落ち葉などが豊富にあるので、食料調達にも困らず、そこで仲良く暮らし始めたのじゃ。
普段は陸上に住むアカテガニだが、子どもを育てるのは、やはりふるさとの海が良いみたいで、毎年、7月から9月の大潮の夕暮れになると、アカテガニは海辺に集まってきて集団で子孫を残すための産卵を始めるそうじゃ。
普通の文章に戻します。
アカテガニが産卵する江奈湾は駐車場も歩道もないためかなり離れた駐車場に車を停める。
そこから1キロほど歩いたところのガードレールを越えたときから観察会ムードは高まるのだ。
そこは葦(アシ)の葉が茂ったジャングルのようなところ、足元はぬかるみ、大小の穴があちこちに見えている(すべてカニの住処だろう)
道なき道を進み、一歩間違うと泥沼の中に首までつかるような場所をゆっくりと進んでいく。
視界が急に開けたところが観察の場所である。
18:45が産卵開始と読み、訳1時間前に現地に早めの到着。
すでに岩陰や木陰に隠れて夕暮れを待つアカテガニを何匹も見つけることができるのだ。
産卵しそうな岩場を見つけ18:35分に皆、ズボンのすそをまくり上げ、海の中へ。そう、海の中で人間は自然の一部となりカニに怪しまれないように石になるのだ。
わずかな動きでもかには警戒して山に逃げてしまう。
予定時間を少し過ぎた頃から、山の上からアカテガニが岩肌に群がり始めてくる。よくみるとおなかの部分がはち切れそうになっている。カニの卵の育った幼生(ゾエア幼生というらしい)が入っているのだ。
やがて、日が暮れかけたころ、アカテガニのお母さんは、海辺の岩肌にたくさん群がりはじめ、次から次へと暗い海に体をつけて、おなかをぺこぺこさせる(もっといい表現があればよいのだが・・・)幼生をいっせいに海に放つのだ。そして、海の中では、それを狙うボラの大群が待ち構えるのである。
また、海辺に集まるのはメスだけではありません。産卵を終えたメスを少し小高い崖の上でオスたちが交尾をするために待ち構えているのだ。数にすれば数百、数千匹!! 圧倒されるような風景。
自分の子孫を残すための行動とはいえ、リアルである。

観察を終えて大満足なのだが 問題は帰り道。昼間でも危険なのに夜では何も見えやしない。懐中電灯を照らし、一列になってゆっくりと歩いていく。
現世界に戻ったときには、足は泥だらけ。
駐車場にもどり、海で泥を流しそこで今度はウミホタルの採集だ。
空のコーヒーの入れ物に穴を開け、えさのレバーをいれ、海に放り投げる。そして待つこと15分
これが金田港のウミホタルだ。

このブルーライトは、一度観たら、人にも紹介したくなる。
後日、観察会写真特集やるから楽しみに・・・
なんだか本格的な夏が始まった気分です。
報告を楽しみにしていた皆さんお待たせです。
カニの産卵をみて、「何が楽しいの?」という人もいるかもしれないのでちょっと解説。
さるかにがっせんのモデルとも言われるアカテガニの祖先は、もともと海に住んでいたそうな。
その中から、陸に上がって生活を始めたカニがおって、アカテガニのほか、サワガニはんやベンケイガニはんもその仲間だそうな。
森の中は、餌となる虫や落ち葉などが豊富にあるので、食料調達にも困らず、そこで仲良く暮らし始めたのじゃ。
普段は陸上に住むアカテガニだが、子どもを育てるのは、やはりふるさとの海が良いみたいで、毎年、7月から9月の大潮の夕暮れになると、アカテガニは海辺に集まってきて集団で子孫を残すための産卵を始めるそうじゃ。
普通の文章に戻します。
アカテガニが産卵する江奈湾は駐車場も歩道もないためかなり離れた駐車場に車を停める。
そこから1キロほど歩いたところのガードレールを越えたときから観察会ムードは高まるのだ。
そこは葦(アシ)の葉が茂ったジャングルのようなところ、足元はぬかるみ、大小の穴があちこちに見えている(すべてカニの住処だろう)
道なき道を進み、一歩間違うと泥沼の中に首までつかるような場所をゆっくりと進んでいく。
視界が急に開けたところが観察の場所である。
18:45が産卵開始と読み、訳1時間前に現地に早めの到着。
すでに岩陰や木陰に隠れて夕暮れを待つアカテガニを何匹も見つけることができるのだ。
産卵しそうな岩場を見つけ18:35分に皆、ズボンのすそをまくり上げ、海の中へ。そう、海の中で人間は自然の一部となりカニに怪しまれないように石になるのだ。
わずかな動きでもかには警戒して山に逃げてしまう。
予定時間を少し過ぎた頃から、山の上からアカテガニが岩肌に群がり始めてくる。よくみるとおなかの部分がはち切れそうになっている。カニの卵の育った幼生(ゾエア幼生というらしい)が入っているのだ。
やがて、日が暮れかけたころ、アカテガニのお母さんは、海辺の岩肌にたくさん群がりはじめ、次から次へと暗い海に体をつけて、おなかをぺこぺこさせる(もっといい表現があればよいのだが・・・)幼生をいっせいに海に放つのだ。そして、海の中では、それを狙うボラの大群が待ち構えるのである。
また、海辺に集まるのはメスだけではありません。産卵を終えたメスを少し小高い崖の上でオスたちが交尾をするために待ち構えているのだ。数にすれば数百、数千匹!! 圧倒されるような風景。
自分の子孫を残すための行動とはいえ、リアルである。

観察を終えて大満足なのだが 問題は帰り道。昼間でも危険なのに夜では何も見えやしない。懐中電灯を照らし、一列になってゆっくりと歩いていく。
現世界に戻ったときには、足は泥だらけ。
駐車場にもどり、海で泥を流しそこで今度はウミホタルの採集だ。
空のコーヒーの入れ物に穴を開け、えさのレバーをいれ、海に放り投げる。そして待つこと15分
これが金田港のウミホタルだ。

このブルーライトは、一度観たら、人にも紹介したくなる。
後日、観察会写真特集やるから楽しみに・・・
なんだか本格的な夏が始まった気分です。

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- ネイチャー
- 17:49
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- by kurakids