Lighting・・・これを「照明」と訳してしまった人の功罪は大きい。

 

コンビニやオフィスのように室内のあらゆる場所を「明るく照らす」照明が当たり前のようになっているが、昔の日本だけでなく、海外の映画などを観ていても感じるが、室内のあかりは「灯す」が普通であった。

 

その仄かな光と暗闇の中に最適化するように塗り物の器を作り上げたり、視覚以外の五感を駆使しながら食事などを楽しんだのだろう。

 

 

谷崎潤一郎は「陰翳礼賛」という随筆の中で、まだ電灯がなかった時代、生活と自然とが一体化し、真に風雅の骨髄を知っていた日本人の芸術的な感性を論じており、実にそれが痛快だ。

 

西洋の文化では可能な限り部屋の隅々まで明るくし、陰翳を消す事に執着したが、いにしえの日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用することで陰翳の中で建築、紙、食事、化粧、能などといった文化や芸術を作り上げたことが書かれている。

 

そういう意味では、現代社会は視覚が優先しすぎる世界で、そのことで逆に見えなくなっているものが多いのではないか?

 

谷崎は言った「まあどう云う具合になるか、試しに電灯を消してみることだ!」

 

その言葉に挑戦状を受け取ったかのようにカメラマン出口信一は、ロウソクの灯りだけで食事を撮り、それを食すことで何かを感じたいと言い出した。

 

 

協力を申し出てくれたのは井土ヶ谷の隠れた名店「厨NASU」さん

 

お店が休みの今日、懐石料理の撮影&食事会が行われた。

 

 

店内の電気は全て消され、燭台の前に順番に並べられる膳や椀が、ロウソクのゆらゆら揺れる炎に照らされ、その陰に塗り物の深さや艶が今まで感じたことのなかった魅力を帯びてくる。

 

これぞ暗闇効果。

 

写真撮影の基本から見れば、ありえないような撮影方法だが、時間がたてばたつほど光を照らし「綺麗に」とった画像とは違う料理の楽しみ方を感じる自分がいる。

 

そして、暗闇の中で口にする食材の歯ごたえや舌ざわり、味覚だけでなく、香り、触覚、音など総合芸術として料理が成り立っていることが確認できる。

 

(この画像は暗闇の中のものではありません)

 

今日撮影したものは、出口さんが写真展を開いてくれることになるでしょう。

 

皆さん、お楽しみに。


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今日は石川県のかほく市立こども園職員会の講演会。

 

 

北陸の新幹線ができたおかげで金沢に行くというのに観光もできず日帰りなのは悲しいが、本日の会場は、あの「西田幾多郎記念哲学館」

 

わが国最初の本格的な哲学者と言われ、西田哲学という本人の個人名が付いた独自の思想体系を作り上げた人である。

 

昨年から参加させてもらっている勉強会でも度々登場する西田哲学だが、難解でなかなか自分の生活や保育実践と結び付けて語ることが困難なのだが、自分が今まで使ってこなかった脳ミソを刺激してくれているためか、絶えず頭の隅に「西田」の存在がある。

 

そんな時に西田幾多郎記念館で講演依頼が来るとは・・・人生は不思議です。

 

この建物の設計は安藤忠雄さん。

 

 

テーマは「考えること」だそうだ。

 

確かに建物は迷路のようで複雑に入り組み、トイレに行くにも「あれっ?」と迷ってしまう。

 

迷いながら、自ら考え、答えを出し、すすめという事か・・・

 

 

今回声をかけてくださったこども園職員会の皆さんも 実は今年の3月までは公立の保育園の職員さんたち。

 

制度が変わり、指針が変わり、そんな迷路のような実践現場の中で試行錯誤しているのが質疑応答の中でも感じる。

 

今日の講演も時間が足らず、いつものように話し足りない感じになってしまったこともあり、改めて「人に伝える能力が高めなければ・・・」と反省しながら帰路についたのでした。

 

 

 


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月曜日の雨の日散歩の際に拾った野草や木の実を使って何をして遊ぼう。

 

昨日は、立体カラーコピーという表現活動をして遊びましたが、今日は、最近インテリアとして人気のハーバリーム(植物標本)作りにチャレンジしました。

 

 

柔らかな陽の光の中に置いてみるとビンの中の植物の透明感が増し涼しげで、また、何とも癒されます。

 

 

作り方はいたって簡単。

 

乾燥させた素材を選びビンの中に入れ、あとはグリセリンを加えるだけ。

 

 

本格的なハーバリウム液ではないので保存期間がどの程度になるかはわかりませんが、保育園では観賞用というよりも遊びで何度も何度も繰り返し楽しみたいので、お手軽感を選択しました。

 

 

身近な自然を生活や遊びに取り入れ楽しむ保育が着々と進んでいます。

 


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